December 31, 2010

The Westin Beijing Financial Street








今年最後のブログは中国です。
中国というと経済成長で話題になりますし
北京や上海には東京でも売っていないような贅沢な商品も
たくさんあります。
Stationeryでおわかりの通り
このホテルもなかなか贅沢な作りでした。
館内には日本人よりも着飾った北京の人がたくさんいました。

昨日、NHKBSで「麦客(まいか)中国・激突する鉄と鎌
という番組を見ました。
麦客とは中国麦作農業の季節労働者のことをいうのですが、
老麦客(「ろうまいか」鎌一本で手作業で刈り取りをする労働者)と
鉄麦客(「てつまいか」コンバインを使い刈り取り作業をする労働者)
の出稼ぎに密着したドキュメンタリーで
非常に見ごたえのある良い番組でした。

回族(イスラム教徒)と思しき老麦客の状況は過酷です。
出稼ぎ先への移動手段も貨物列車への無賃乗車。
当然、彼らの顔も体も石炭の煤煙で真っ黒。
出稼ぎ先にいっても給与は1日30元(370円)。
その30元を稼ぐために40度近い炎天下でほぼ休みなく
18時間以上小麦をひたすら刈り取り続け
夜遅く作業が終わって眠る場所はといえば
雇い主の農家の屋根の上。
部屋や布団は与えてくれません。
しかも、鉄麦客の登場により、
作業場は山間部の不便な農地に追いやられ
半額以上も賃金は減らされているのです。

初日の雇い主は非常にいい人で
彼らもリラックスして仕事をすすめていました。
ただ、二日目の雇い主が最悪だったのと、
その村自体も出稼ぎの人を馬鹿にしているせいか
温厚な彼らが思わず取材陣に
「こんな汚れた俺達を撮るな!」と叫び
怒って取材陣を帰してしまったのです。
でも、彼らは翌日になると取材陣に対し
「昨日は村人になんであんな小汚い出稼ぎの連中を
撮っているんだ?なんていわれてるのが
聞こえて苛立っていたんだ。
たしかに色々あったけど貴方には関係ないし
本当に悪いことをしたね」と謝ったあと
「大変な苦労じゃないか?」と聞く取材陣に対して
「出稼ぎ先は地元より稼げるし苦労とは思わないよ。
俺らには将来は夢があるんだ。出稼ぎで稼いだお金で牧畜をして
儲けるんだ。3年いや5年後にでもまた村に取材に来てほしい。
その時は今よりも絶対良い生活をしているよ」と
彼らが笑顔で語っているのをみてわたしは泣けました。

そして老麦客の10倍以上の収入を誇る
鉄麦客は?というと、
彼らもとても大変そうでした。
鉄麦客として働くやり手の女性が出ていたのですが、
仕事をしているときの顔はガッツの魂という感じで
普通の日本人では耐えられないような女性でしたが、
仕事の合間に子どもに電話をしているときの顔は菩薩のよう。
「勉強はしてる?きちんと食べてる?
ちゃんとおばあちゃんのいうこと聞いてね?」
なんて中学生の子どもに確認していて
国を問わず母親は同じだなぁなんて思っていたのですが、
その電話の後に彼女が取材陣にいった言葉がとても悲しかった。
「わたしはいくら苦労しても、毎日が辛くても大丈夫。
ここで一生懸命稼いで子供たちに勉強させたいの。
人間は教養が身についてはじめて生まれてきた価値があるでしょ。
私みたいじゃだめだから…」
......
「あなたは立派ですよ!ダメなんかじゃない!!
現にこれだけ稼いでいるじゃない?交渉だってしているじゃない?
母親としても立派につとめを果たしているじゃないの!」と
思わず心で叫んでしまいました。。

このドキュメントは最初に2002年に放映されたそうです。
2002年といえば、いまからずいぶん前です。
日本以上に時の流れが早い中国のことですから
2002年の段階ですでに時代に取り残されつつあった
老麦客は駆逐されてしまったのかもしれません。
でも、経済成長が沿岸部だけでなく内陸部にも
浸透しつつある今では彼らの住んでいる地方に工場でもできて
現金収入が入るようになったのかも.....と
わたしは期待しているのです.....
あんな出稼ぎをしなくてすむのならとてもいいことですから。
でも、内陸部といえども回族の住んでいるエリアは
沿海部からの距離も距離ですし、
鉄道や高速道路網もまだ発達していないので
まだ開発は遅々として進んでいないかも.....とも考えました。
その場合はいまもどこぞの都会に
出稼ぎに行って大変な苦労をしているのでしょう。
鉄麦客の奥さんも放送時こどもが中学生。
いまでは恐らく大学院にいっている年齢です。
こどもが彼女の期待に応えていることと信じたい。
そして何よりも彼らがこのドキュメントを収録時より
幸せになっているように願わずにいられません。

このドキュメントは
第20回 ATP賞 グランプリ
最優秀賞、優秀賞<ドキュメンタリー番組>
を受賞しているそうです。
受賞も納得の素晴らしい番組でした。
機会があれば是非ご覧ください。

今日で2010年もおしまいですね。
ホテルの話をすれば今年のハイライトは
シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズでしょうか。
あのプールはみなさんに体験してもらいたいものです。

本年は皆様に大変お世話になりました。
来年もたくさんいいホテルを取り上げる予定ですので
どうぞお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

皆様どうぞよい年をお迎えください。


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