June 13, 2011

Singapore Hotel




1976年の欧米人向けの
ガイドブックにのっていた広告です。
当時の値段まで掲載されているので
とても貴重だと思います。
香港は移り変わりが激しい町ですから
このホテルも消えているだろうと思いつつ
調査すると名称こそ変わっていましたが
ホテルとして立派に残っていました。
外観は変化していますが、
建物自体は変えていないように思います。
ガラスで覆った今風の外装です。

追記
当時の外国為替の状況について
わかりやすい記事がありましたので転載します。

ニクソン・ショック以後、
主要国通貨は固定相場制を離脱し、
変動相場制ないし
二重相場制(固定相場制と変動相場制の併用)に移行したが、
変動相場制は暫定的な措置であり、
平価の調整を伴ったうえで
再び固定相場制に復帰することが考えられていました。
1971年12月スミソニアン会議において、
ドルの金平価切り下げと主要国通貨の
対ドル・レートの調整が合意されました。
円の対ドル変動幅は308円へと切り上げられ、
変動幅は上下2.25%すなわち314円93銭から
301円70銭の間を維持することになりました。
(上田ハーローFXより)
となっています。

また当時の香港ドルレートは固定で
£1:HK$14.55 (November 1967–June 1972)
当時の英国ポンドのレートは
£1:US$0.4167だったそうです。
よってドルから円に換算すると
このホテルのシングルは5000円前後
ツインは6200円前後、スイートは15000円。
現在の日本のビジネスホテルの実勢レートみたいですね。

当時の日本の平均年収は105万円
物価は封書15円、はがき7円、ビール140円、かけそば100円
週刊朝日80円、朝日新聞朝夕刊セット月決め900円
当時はまだまだ旅行自体が一般化していませんでした。

1970年代にB747の登場により
国際線エコノミークラスの運賃が大幅に下がり
海外旅行を楽しめる層が広がりました。
日本では1985年のプラザ合意以降の円高で
多くの人が海外旅行に出かけるようになりました。
米国においては1989年12月からビザ免除プログラムが実施。
日本から米国への旅行が格段に便利になりました。


Built in the 1970's the Singapore Hotel,
later operated in the 1986 the Metropark Hotel,
and Metropark Hotel has been renamed Metropark Hotel Wanchai.

灣仔維景酒店
灣仔軒尼詩道41-49號
Phone 852-28611166
Facsimile 852-28656111
E-Mail rsvn.hkwh@metroparkhotels.com
Map
Website

Metropark Hotel Wanchai
41-49,Henessy Road,Wanchai,Hong Kong
Phone 852-28611166
Facsimile 852-28656111
E-Mail rsvn.hkwh@metroparkhotels.com
Map
Website

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